外来診療
肛門科(痔外来)
肛門の病気には、さまざまなものがありますが、特に多いのは痔です。
痔は、日本人の3人に1人が悩んでいると言われるほどポピュラーな病気です。
ただ、直接命にかかわることはなさそう…というイメージと、恥ずかしさから、市販薬や民間療法で対処している方が多いのが実情です。
痔は、適切な診断と一人ひとりにあったお薬や正しい治療法の選択で、改善することが多い病気でもあります。
また、痔と思い込んでいたら、大腸がんだった…という可能性もあります。
専門医でないと診断が難しい場合もありますので、どうぞお早めにご相談ください。
痔の治療法
痔を治療する方法は、大きく分けて3つあります
- お薬と、生活習慣や食生活の改善で治療していく方法(保存療法)
- 手術で病気を取り除く方法(手術療法)
- その他の方法(注射硬化療法・結紮療法など)
症状が軽い場合は、基本的にはお薬と生活習慣を改善することで、痔になりにくい体質にしていきます。
生活習慣の改善や、お薬を使っても治らない場合に手術を検討します。
当院の痔の手術について
「痔の治療=手術」と思われている方もいらっしゃいますが、実は手術はめったにあることではなく、実際に受ける患者さんは、全体の1割~2割程度です。それ以外のほとんどの方は、お薬(内服薬・坐剤)と生活習慣の改善で、症状が改善しています。
お薬でどうしても症状が改善しない場合、手術をするかどうかを検討します。
当院では、痔のタイプに応じて手術方法を選択しますが、例えば内痔核(いぼ痔)に対しては注射でイボ痔を治すジオン注射(内痔核四段階硬化療法)や、痛みが少なく回復の早いPPH法や結紮切除術(半閉鎖法)による手術を行っています。